とあるブックカフェに初めて行きました。
ご主人はヒライシさんという方。いつ何時も、スーツでいるのがモットーらしい。
お店にはいってそうそう、
「私は、両刀使いなんですよ。」
と告白されました。バイセクシャル。
「そうなんですか。」
「ここ、ほら、座りなよ。」
「ありがとうございます。」
「人類みな両刀使いなら幸せになるでしょ。」
「なるほど。」
「わたしなんかね、得してますよ。」
「博愛ですね。」
「そうそう。でね、若いころは新宿2丁目で随分遊んでたなぁ。」
「へぇ」
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ブックカフェなので、コークハイを飲みながら適当に選んだ本を読んでいたら、常連さんが現れた。
「どうもどうも!」
「おお、来たか来たか」
「ひらいしさん、この店も今月中なんですか。」
「そうそう。あ、あなたね(僕を指して)この店今月で終わっちゃうんだ。」
初めて来たお店が、一ヶ月以内に潰れてしまうなんて、まるで自分が貧乏神になったような気分。
「(本を指して)こいつらの嫁ぎ先をさ、ほら見つけなくちゃ。」
………………..
ヒライシさんは、落胆している感じを見せてなかったけど、メガネの奥ではちょっとウルッときてたように見えた。
僕はといえば、ウルッとはこなかったけど、せめてヒライシさんによって選ばれた多くの本達には、良い嫁ぎ先が見つかればいいなと思うばかりだった。
で、この本を嫁にもらうことにした。
ヒライシさんが選んでくれたので、じっくりと読んでみようと思う。
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ちなみにこっそりAmazonでレビューを見てみた。星ヒトツとか残念な結果になっていなくて、少し安心したのであった。